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 手にぎり隊は熊本での支援活動を通じ、嘉島町、甲佐町、西原村、阿蘇市、宇土市の各社会福祉協議会、地域支え合いセンターや益城町仮設住宅自治会連合会その他地域協力団体の皆様からご信頼いただき、他の自治体や仮設住宅をご紹介いただくなどして、活動を行ってきました。今後も各団体からご協力をいただき、なるべく支援の手が届きにくい地域まで活動範囲を広げたいと考えています。
また、これまでの活動は、仮設住宅での暮らしを前提にした、言わば『今、目の前にある』生活に関する話題を中心とした勉強会・相談会でしたので、参加された方々には共通の問題として意識を高めていただくことができました。
しかし、これからの活動では『将来の』生活再建・自立に関する話題を中心として会を催したいと考えています。生活再建・自立へ向けての将来像は、各世帯の収入状況、家族構成、各人の年齢などに応じ多様であり、あまり概括的な話題は、有用ではないと考えております。そこで、各世帯の事情の多様性を前提したうえで、生活再建や自立していくプロセスに関し、いくつかの選択肢をご提案させていただき、それを参考にして参加者それぞれがご自分に合った将来像を描くことができればと考えております。
また、私達は東日本において行った支援活動の経験から、各世帯が同じ仮設住宅からそれぞれ自宅や復興住宅等へと生活の本拠を移していく過程において、元々のコミュニティが壊れ、孤独感にさいなまれる被災者が出てくることも十分承知しています。よって、各世帯が再建・自立していくことも重要ですが、地域コミュニティの再生も同程度重要であるということを皆さんに認識していただき、今回の勉強会・相談会を地域コミュニティの紐帯を維持するための方途を考えていただくための契機にしたいとも思っています。

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今や日本は北は北海道から、東日本、西日本、九州と災害被災地ばかり増え続けていて、地震や大雨河川氾濫、土砂災害と聞いても「またか?」という声が聞こえてくる状況です。

仮設住宅が出来ることによる問題、仮設住宅を作らない市町村で起きる問題、様々な問題が出てくるのを目の当たりにし、私達に出来ることの少なさを実感し、無力を嘆いたり悔んだりしながら活動を行っています。

でもやはり、私達に出来ることがたとえ小さな事でもあるのなら、それを行っていきたいと、これからも活動を継続していくつもりです。

いつも支え、応援して下さる方々に心から感謝をし、感謝の気持ちを被災地での活動で、ご恩返ししていきたいと思います。

支援活動に行った際にいつも被災された方々がおっしゃいます。「私達は大きな悲しみを味わった、でも大きな優しさに出会った」

人と人のつながりは時として大きな力を生み出してくれます。

どうかこれからもよろしくお願いいたします。

           

                                   NPO法人東日本ネットワーク手にぎり隊    代表 石井千鶴

 

 

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